今回はトラックボールを簡単に紹介します。
トラックボールは一度手を出してしまうと、もう止められません。
とはいえ、マウスはマウス、トラックボールはトラックボールです。
それぞれに輝けるシーンがあるので、少しご紹介しますね。
入門用トラックボールは↓で紹介しています。
トラックボールとは
一般的な手を動かして操作するマウスとは違い、ボールを回してポインタを動かすデバイスです。
こんな感じでボールがついていて、くるくる回して操作します。回すのなかなか楽しいですよ。
動く仕組みは、ボールの奥にレーザーが光っていて、ボールを回す方向を感知してポインタを動かします。
ボールの動きはなめらかで、大事にすれば5年くらい使用しても摩耗しません。
メーカーさんはそこを深く研究されているのでしょうね。すばらしいです。
ちなみに、ボールは交換ができて、メーカーによってはボールだけでも売ってたりします。
僕は交換したことありません。
インターフェース的にはこんな感じで、後はどんどんマニアックになるので割愛します。
トラックボールに向くのはこんな人
PC周りがごちゃごちゃしている
手・腕・肩・背中がこりやすい・痛みがある
腱鞘炎対策したい
ベッド・膝上でマウスを使いたい
CADなど3D操作、動画編集、デザイン系
モノにこだわりたい
マウス周辺に問題を抱えた人が行き着きやすいです。
ガジェット好きも好む傾向があります。
腕周りに痛みや疲労感を感じている人はぴったりですね。
結論を言ってしまうと、実はPCユーザーのほとんどの人はトラックボールでOKです。
向かない使い方
「超」細かい作業
細かく、正確に、素早い作業が必要になるゲーム用途だとゲーミングマウスの方が向きます。
ドット単位で細かく操作したいなら、マウスの出番です。
マウスと比較をしていきます。
マウスと比べて良い点
省スペース
PC周りはどうしてもごちゃごちゃしがちだと思いますが、トラックボールは場所を選びません。
モニターやPC周辺機器があり、書類や書籍、飲み物やおやつなども置いてしまうと、マウスを動かす場所はありません。
トラックボールはデバイスの置き場所さえ確保すれば、もうそれ以上動かすことはありません。
手・腕・肩・背中の痛み、腱鞘炎対策
トラックボールとマウスの最大の違いは腕を動かさないことです。
仕事でマウスをたくさん動かしていると、腕周り・背中に簡単に痛みが起きます。悩まれている方も多いでしょう。そこでトラックボールの出番です。
トラックボールを導入したら、驚くほど簡単に解消された、という声がたくさんあります。
そして、マウスを使っていて大きな問題になり得るのが、腱鞘炎です。
腱鞘炎はPCヘビーユーザーの職業病とも言える疾患で、パームレスト(マウス用の腕置き)を使用するのは素晴らしい対策ですが、それだけで回避できるものではありません。
すでに症状が出ている人も、「まだ大丈夫」と思っている人にとっても、トラックボールは大きな対策手段になります。
症状が出る前に対策するのはとても大事なことです。
トラックボール+パームレスト、これが簡単に導入できる最大のPC腱鞘炎対策と言えるでしょう。
CADなどの3D操作、動画編集、デザイン系
マウスは平面的に動かして操作するのに対し、トラックボールはボールを立体的に動かして(回して)、ポインターを操作します。つまり3D的な操作をしているわけです。
これは仕事でCADなど3D技術を使用する人にはうってつけです。
今までマウスを上下左右に動かして3D画像を操作していたのが、急に直感的に3D画像を動かせるようになるのです。
これはトラックボールの明らかに大きな強みでしょう。
3D作業をたくさんされる方は、導入をおすすめします。
動画編集やデザイン系に関しても、手首を振らなくて良くなるメリットが発揮されます。
データをドラッグアンドドロップで持ってきたり、細かい値の調整にトラックボールはとても合います。
ただ、編集系は人それぞれのこだわりが強く出ます。マウスが合うか、トラックボールの方が良いか、好みがはっきり分かれるところです。
筆者はトラックボールの導入で作業効率が上がりました。
寝ながら操作
筆者は少しばかりダラけた人間です。PCをベッドの上で操作するのが大好きなのです。
最近のノートPCには精度の高いタッチパッドが付いていますが、それでもマウス操作の方が好きです。
同じような方はたくさんいらっしゃると信じています。
しかし、ベッドの上でマウス操作は難しいです。マウスパッドを置いてもしっくりきません。
そこでトラックボールです。トラックボールならマウスパッドはいらず、ボールを動かすだけなのでベッドの上でもデスクと同じ用に操作できます。
作業スピードもベッドとデスクであまり変わりません。
ベッドでマウスを動かすなら、トラックボールが1番です。
デュアルモニター
デュアルモニターでの使用も推奨です。マウスだと手首を大きく動かすために腕に痛みが出る可能性が高いです。腱鞘炎発症の確率も上がります。
デュアルモニターにはトラックボールが良いですね。
マウスと比べて良くない点
今度はマウスと比べて良くない点を述べていきます。
シューターゲームに不向き
トラックボールはFPS・TPSなどの素早い動きが求められるゲームには不向きです。
これらのゲームはカーソル(エイム)を焦点(敵)に素早く正確に合わせなければならず、親指や人差し指でのそれらの動きは難しいです。
ゲームでの使用はゲーミングマウスが最適です。
とはいえ、単純な操作性、シミュレーション系のゲームではトラックボールでも問題ありません。
掃除が必要
トラックボールは2~3週間に一度、掃除が必要になります。
ボール部分が外れるので、中に溜まったホコリを取り除きます。
とても簡単な作業で、1分もかからずに終了します。
超細かい作業
トラックボールは超がつくほどの細かい作業には不向きです。
先に編集作業に向いていると書きましたが、その内容がとても細やかで繊細さを求められた場合、マウスの方が合う可能性があります。
個人の作業内容に照らし合わせて、どちらを使うか判断すると良いです。
最初の1周間は慣れが必要
「マウスと比べて」というと少しずれますが、トラックボールは1週間ほどの慣れ期間が必要です。
直感的に動かす性分のため、感覚を慣らす時間が入ります。
1週間くらい使えばすぐ慣れるので、問題にはなりません。
トラックボール用途まとめ
- ゲーミング用途ではマウスのほうが圧倒的に良い
- ゲーム以外のほとんどのシーンではトラックボールに分がある
- 腱鞘炎など体に支障をきたすことへの対策
- 腕、肩こり対策
- 変わりモノを試したい
周りに使っている人がいれば、相談する、触らせてもらうのも手です。ガジェットは実際に触ってみることが重要です。
入門用のトラックボールも紹介しています。