この記事では、数あるキーボードの中からどれを選べばいいかわからない方のために、キーボードの種類、選び方を簡潔に解説・紹介しています。紹介しているのはWindows用のキーボードです。
簡潔とはいえ、製品を購入するために必要なことは網羅できているので、是非ご参考にしてください。
今回の記事ではPC操作に不可欠な、キーボードの種類と選び方について、かんたんに解説をしています。
なぜ「かんたん」を強調するかというと、
みたいな人がたくさんいると想像しているからです。
かんたんにキーボードを紹介してほしいという方はぜひ参考にしてください。
キーボードの種類と解説
(これから少しのあいだ、迷われている方に向けて書いています。さっさと製品紹介してほしい方、すみません。)
簡単な解説
最近のキーボードの種類は大まかに2種類、
「メンブレン方式」「メカニカル方式」
があり、さらに細かく分類すると、
「メンブレン方式」「パンタグラフ方式」「メカニカル方式」「静電容量無接点方式」
の4種類に分けられます。
メンブレンが圧倒的に普及していて、安価なキーボードのほとんどはメンブレンです。
ノートパソコンは端末をより薄くするためにパンタグラフ式が採用される傾向が強く、
ゲーミング用途にはメカニカルが人気で、
こだわり抜いた上級者が行き着く先が静電容量無接点。
という感じです。
種類 | キーストローク | 製品数 | 耐久性 |
メンブレン | 深い | 多い | △ |
パンタグラフ | 浅い | 普通 | △ |
メカニカル | 深い | 普通 | ◎ |
静電容量無接点 | 深い | 少ない | ◎ |
キーの押し幅が深い傾向なのが
「メンブレン」「メカニカル」「静電容量無接点」、
浅いのが「パンタグラフ」です。
ちなみに、キーの押し幅のことをキーストロークと言います。
キーボードを打つ感覚を「打鍵感」と表現しますが、上の3つが打鍵感が強く、パンタグラフは打鍵感が弱いわけです。
もっと細かく説明されることもありますが、商品選びにおいて大事なことはこれくらいなので、ここでは割愛します。
POINT一般的な用途として、初めて、もしくは消耗品として外付けキーボード買うなら、メンブレンに絞って良いと思います。
理由は、安価だけど実績・評価を積んでいる製品が多いからです。
キーボードのゴールに早く辿り着きたいなら、静電容量無接点を購入しましょう。初期費用はかかりますが、キーボードを何回も買い直すことを考えれば、元は取れます。
キーの数、配列、キーピッチ
キーボードはメーカーや製品ごとに個性があります。キーの数はバラバラ、配列も色々、キーピッチ(となりのキーとの距離)もそれぞれです。
注意点は、日本語配列と英語配列の製品があることです。意図がなければ、日本語配列を選びましょう。
キーボードは何かを強く求めると、違う何かが不便になります。
なので、クセが少ないオーソドックスなものを選ぶとよいです。
高級機はそこを深く追求しているので高い評価を得られるわけですね。
接続方式
キーボードの接続方法は有線と無線の2択です。有線はUSB、無線はBluetooth通信かレシーバー接続です。
無線はご自身の端末がBluetoothに対応しているか確認しましょう。
最近発売された端末ならほぼ問題ないです。
レシーバー接続ならUSB接続なのでBluetooth機能は必要ないです。
ここはあまり悩むところではありません。ゲーミングが目的なら有線、
それ以外の人は無線(ワイヤレス)で良いと思います。
無線は電池交換or充電作業が必要ですが、キーボードは電力消費が少ないので、頻度は多くありません。
メリットがデメリットを上回っているので、必要がなければ、無線にしましょう。
※静電容量無接点方式は基本的に有線のみです。
キーボードの最低限の説明はこれくらいにします。
ここからは用途別におすすめ製品の一例を紹介します。
「低予算・初めての外付けキーボード」
予算を割きたくない、もしくは初めての外付けキーボードがほしい人は「メンブレン」か「パンタグラフ」が良いと思います。
理由はオーソドックスで安価だからです。この「安価だから」は、危ない考えですが、今回は実績・評価を積んでいるデバイスを紹介するので安心してください。
メンブレンかパンタグラフを買うのは、「安かろう悪かろう」に立ち向かうということです。
つまり、使用感・耐久性など、どこかで割り切りが必要です。
最初から妥協したくない、先行投資をしたいならば、高級機、準高級機を購入しましょう。
そうすれば、失敗はありません。
とはいえ、今回は評価の高い「安かろう良かろう」な製品を集めました。
参考にしてみてください。
ロジクール K275(メンブレン) イチオシ!
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PC周辺機器メーカーの代名詞とも言えるロジクールのK275です。
キーボードの教科書があれば1ページ目に紹介されそうなくらいオーソドックスなキーボードです。
安価、はじめてのキーボードをさがしているならこの製品がぴったりです。
ホットキー(割当ボタン)も付いているのが有用。
エレコム TK-FDM106MBK(メンブレン)
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K275のエレコム版。
ホットキーはありませんが、代わりにK275にはない右Windowsボタンがあります。
ホットキーがないので、こっちのほうがコンパクト。日本のメーカーがいいのならこちら。
マウスも付いててお得感もありますが、マウスはマウスでちゃんと選んだほうがいいのでオマケ程度だと思ってください。
ロジクール K380(パンタグラフ)
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テンキーの付いていないパンタグラフ式のキーボードです。丸いキーシェイプが特徴。
ノートPCのような浅い打鍵でタイピングしたいのならおすすめです。
5色から選べるのでデザインを気にするひとも満足できます。デザイン重視に見えますが、評価を得ている製品です。
コンパクトで持ち運びも便利ですよ。
エレコム TK-FDP099TBK(パンタグラフ)
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パンタグラフ版オーソドックスキーボードです。
テンキー付きでシンプルなキー配列です。ただファンクションキーが独立していません。長時間キーボードを打つ人にはおススメ。
「ゲームでより良い結果を出したい人」
ゲーミング用ならば、「メカニカル方式」のキーボードがよいでしょう。
メカニカルは押してからのデバイスの信号到達が早く、スピードを求められる場面に最適です。
シューターゲームでより良い結果を出すためにはメカニカルを選びましょう。
メカニカル式は海外メーカーのものが多いため、英語配列キーボードも混じりますが、ゲームをする上で影響はありません。
製品はFPSゲームプレイを主な対象として紹介しています。
コルセアK65 (有線) これがオススメ!
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コルセアの銀軸ゲーミングキーボードです。
銀軸とは”CherryMX”というCherry社が作っているキーの内側にある部品(スイッチ)で、キーの入力認識を浅い位置でしてくれるため、他のキーボードよりも速いキー入力を実現できます。
本当に上を目指したい人向けの”THEゲーミング用キーボード”です。
ロジクール G-PKB(有線)
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ロジクールの青軸キーボードです。
CherryMXスイッチで1番打鍵感が感じられるのが「青軸」です。
ゲームをプレーするうえでキースイッチのしっかりした「打鍵音」「打鍵感」もほしいならこれが有力な選択肢になります。
HyperX Alloy FPS Pro HX-KB4RD1-US/R1(有線)
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HyperXの赤軸キーボードです。赤軸は静音性の高いスイッチです。
キー音をおさえて軽いタッチでプレーに集中したいならこのキーボードがおすすめ。
英語配列です。
「長時間作業向け」
パンタグラフか静電容量無接点方式が選択肢となります。
長時間打つならパンタグラフが向きます。打鍵感は静電容量無接点方式に劣りますが、腕の疲れは感じにくいです。
今回はパンタグラフ式の1点だけに絞りました。長時間作業ならこれが至高だと思います。
ロジクール KX800
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ロジクールのパンタグラフキーボードです。
パンタグラフはうすいキーストロークが特長ですが、この製品は指をおくところがくぼんでいて、
「さらに薄く、そして気持ちの良い打鍵感」を実現しています。
USB-Cの急速充電にも対応しているので、バッテリーを気にする必要はありません。
まさに「長時間作業用のキーボード」で、文字をたくさん打つならとても有力な選択肢です。
「先行投資型の高級機」
ある程度予算を割けるなら、静電容量無接点方式が良いです。
ここで紹介する商品を買っておけば後悔はなく、長く使えます。丁寧に使えば半永久的に使えるとも言われます。
筆者は初めてのキーボードであっても、高級機を購入することをおすすめします。こだわれば結局ここに行き着くからです。
東プレ REALFORCE R2-JP4-BK
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東プレのREALFORCEシリーズです。
タイプのしやすさ、キーの感触、耐久性、どれをとってもハイレベルで、数あるキーボードのなかでトップクラスの評価を得ています。
じつはゲーミング用にも人気の機種でキーボードとしての用途を選びません。
これ一台でキーボード要素のほとんどを網羅できます。
デザインは白黒2種類あって、初心者なら白のほうがキーが見やすいのでおススメです。
また、静音タイプと普通のものも選べます。
誰に相談してもこのキーボードをおススメされると思います。キーボード界のiPhone的な存在です。
PFU Happy Hacking Keyboard Professional2
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静電容量無接点方式なら、こちらも有力な選択肢です。
PFU社のHappy Hacking Keyboard Professional、通称HHKBはREALFORCEに劣らない評価を得ています。
こちらの特徴は洗練された独特なキー配列で、(最初は戸惑いますが)慣れると作業効率が目に見えて上がるのが実感できると思います。
デザインも良く、目の前にするとPCモチベーションは爆上がりです。
REALFORCEよりもすこし玄人寄りの製品ですので、はじめてのキーボードならREALFORCEがよいかもしれません。
ただ、値段はこちらに分がありますので、一考を。
まとめ
ここまでWindowsキーボードの種類と選び方をさらっと解説してきました。
正直なところ、キーボードは基本的に打てれば良しと思う人が大半だと思います。
そんな人はロジクールのK275かK270を買っておけば問題ないと思います。
最初からイイものを選びたいならREALFORCEもいいですね。
キーボードは奥行きのある楽しい世界なので、いろいろ試してみてください。
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